認可保育園に入るために行ったこと3(完結篇)
認可保育園に入るために行ったこと。その3です。
その1に書きましたが、結果的に認可は落ち、小規模保育に拾われて、現在は小規模に通いながら待機児童を継続中です。
2015年、激戦区での保活の話。
その1→
認可保育園に入るためにやったこと - QT延長症候群。ICD(植え込み型除細動器)との生活。
その2→
認可保育園に入るために行ったこと2 - QT延長症候群。ICD(植え込み型除細動器)との生活。
◆認可保育園への申し込み
・認可と認可外
認可外保育園に入園することで、ようやく認可保育園の選考に申し込む準備が整いました。
…とここまで、書きましたが、そもそも認可と認可外って何が違うのか?
端的に言うと、
・認可保育園…設備や保育士の人数などが国の基準を満たしていて、都道府県知事に認可されている。運営費の一部に公費が投入されている。保護者の負担は収入によって決まり、認可外保育園よりもかなり安いこともある。公立・私立両方あり。
・認可外保育園…国の認可を受けていない私立保育園。基準を満たしていてもあえて認可を取らない園もある。誰でも入れる(空いていれば)。費用は保護者負担。
国の基準を満たす保育環境ということで認可は安心感がある上に、都内なんかだと、認可外は費用が高額(月10万以上もザラ)…。
小学校に入るまでの数年間、月10万円かかるのと、月3万円かかるのでは、累計すると全然違いますよね。
・認可入園に関わるメリット
認可外保育園に通うことで、認可保育園への入園にどのようなメリットがあるかというと、選考基準になる各家の「持ち点」がプラスになります。
我が家が住む自治体は、各家庭の「保育園の必要性」を点数化して、点が高い順に入園枠を割り当てていきます。
指標は色々ありますが、最も多いパターンは夫婦共働き、その中でもフルタイム勤務が「満点」ということになり、待機児童がいるような地位では、認可保育園への入園を希望する家庭はまずこの満点を目指します。
結果的に、両親フルタイム勤務が満点でありボーダーラインになっています。
ここに、認可外に既に預けて復帰していると、追加点が加わります。
・保育の必要性
「保育の必要性」を測る指標の例を挙げると、
- 両親とも働いている>お父さんだけ働いている
- 既に預けて働いている>これから復帰する
- ひとり親家庭>両親健在
こういう指標が組み合わさって、1位から順位がつけられるんですね。
で、ボリュームゾーンは「両親が働いている」になるので、その中で順位を上げるために「認可外保育園」に預けて復帰するのです。
・それで、我が家は…
第1関門、両親フルタイム勤務
第2関門、認可外保育園に預けて復帰した
この2つをクリア。
(まあ、これらをクリアしていなくてももちろん申し込みはできますが、認可に入れる可能性は限りなく低いです)
書類を揃えて提出し、2月の結果発送を待ちました。
その間に、倒れる→入院→手術という珍事件が起きるのですが、話がややこしくなるので割愛します笑
結果として、「小規模保育」の内定通知が届きました。
小規模保育とは、0〜2歳児が対象の少人数の保育施設です。
保育料は認可保育園と同じ。
施設の規模・園児の受け入れ人数は小さく、2歳までしか在園できないため、3歳からの保育園はまた探さなければなりません。
小規模保育にどうにか拾われたのは喜ぶべきことですが、3歳からの預け先が見つかる保証はなく、喜びきれない…という気持ちです。
・まとめ
我が家の保活は、認可に落ちたという意味では失敗で、小規模保育に入れたという意味では成功しました。
この結果になった要因をまとめると
- 悪かった点
- 早生まれは圧倒的に不利だった(どうしようもないけれど)
- 病気の関係で、通うのが大変な距離にある園には申し込まなかった(もう少し範囲を広げれば入れたかも…?)
- 良かった点
- 早めに情報収集を始めたので作戦を立てて行動できた
- 候補の園は全て現地確認していたので、内定してから「冷静に考えたら通えないでしょコレ…」→内定辞退とならずに済んだ
- 納得できるタイミングで認可外に預けて仕事復帰し、認可は無理だったけど小規模保育に入れた
早生まれは1歳入園からしか申し込めないため生まれながらに不利な状況にしては、健闘した方だと思います。
一番大切なことは、初動を早くすることです。
状況は地域や家庭によって異なるため、こうすれば絶対大丈夫!というものはありませんが、いずれにせよ早くから動くことで考える余裕も生まれますし、保育園の空きも多いです。
我が家はまた、2年後に向けて活動を開始しています。
本当は、こんなに苦労しなくても働きたい親がいつでも預けられる社会環境が整っていってほしいです。
ここで何か書いても何も変わらないかもしませんが、声をあげないよりは、微力でも発信しておきたいと思い書きました。
何かが少しでも、変わりますように。