QT延長症候群。ICD(植え込み型除細動器)との生活。

LQTSの難病女子。自分にしか生きられない人生を。

QT延長症候群
ICD(植込型除細動器)との生活

働き盛りにLQTSという心臓の難病を発症しながらも楽しく生きている人の記録。

障がい者手帳はメリットたくさん!みたいに言うけれど

「身障者 手帳」は 心臓や 腎臓など 内臓の 病気でも 申請できる

というタイトルで、手帳を取得すると色々サービスが受けられるよ、と紹介している記事を読みまして。

 

読んだ記事は、こちらです↓

web.smartnews.com

 

まあ、制度としては色々あるけれども、実際はそこまで使えないよ?という事も主張しておきたい。

 

身障者手帳で受けられるサービスには次のようなものがある。

・義肢、車椅子、盲人用杖、補聴器などの補装具の給付
・特殊寝台、入浴補助用具などの日常生活用具の給付(ただし、介護保険対象者は、介護保険を優先して利用する)
・交通機関(JR、私鉄、飛行機、タクシーなど)の割引
・各種税金の減免
・NHK放送受信料の減免
・自立支援医療の給付
・郵便料金の割引
・有料道路の割引
・特別駐車の許可
・電話番号案内料の免除
・自動車運転免許の取得費助成
・自動車改造費用の助成

 

これを見るとすごく色んな優遇を享受できそうに思えてしまうけど、それぞれ細かい規定があって適用される人はかなり限られる。

 

例えば…交通機関の割引には細かな規定があって、障害等級や乗車距離によって適用されないこともある。NHKの受信料は契約者(世帯主)が障がい者本人でなければ対象外、とか。

 

全ての項目が(条件付き)です。

 

装具の補助や税の減免など、障害種別や等級によっては大きなメリットもあるので、当事者にはぜひ取得をお勧めしたいですが、健常者の方には誤解をしてほしくないなぁと思います。

 

そもそも、障害を負いながら生きるのは健常者と比べたらやっぱり大変だし、税の減免があっても、まず納税できるほどの収入がある人がどれだけいるかということ。働いている人だって、健常者と比べたら相当安い金額で雇用されている人も多いです。そして、医療費減免の対象ではない障害の人は、健常者よりも多くの医療費がかかります。

 

手帳によるサービスで少しは負担が軽くなるけれど、決して得しているわけではないですよー。

 

ちなみに、私は手帳の申請と障害年金の申請を自力でやりました。

この記事を読んでる方で手帳の取得or障害年金の申請を考えている方がいらっしゃったら、お手伝いできるかもしれませんのでコメントかTwitterにメッセージくださいね。