QT延長症候群。ICD(植え込み型除細動器)との生活。

LQTSの難病女子。自分にしか生きられない人生を。

QT延長症候群
ICD(植込型除細動器)との生活

働き盛りにLQTSという心臓の難病を発症しながらも楽しく生きている人の記録。

ケアリンクモニタの通信距離

今週は3ヶ月ぶりの診察です。

 

ということで、そろそろMedtronic のケアリンクモニタがデータを吸い上げるはずなのですが、まだ更新されていない。

 

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ケアリンクモニタ。ICDと無線で通信します。

最終更新日がディスプレイの下の方に出ます。この写真は昔撮ったものです。

 

 

データ収集のタイミングはお医者さんが設定しているので詳しいスケジュールは不明ですが、これまではだいたい診察の1週間前には更新されていました。

 

無線が届いていないのかしら?

 

このケアリンクモニタは寝室のベッドサイドに置くように言われていてそのようにしているのですが、2ヶ月ほど前から寝る位置を変えたのです。

 

というのも、我が子がそろそろベビーベッドが限界になり、狭い我が家に子どもベッドを設置する余裕はなく川の字で寝始めたのですが。

 

フォーメーションをどうしようかという時に、ケアリンクモニタを置いている所から一番遠い壁際に私が寝ることになったのです。

寝相がフリーダムな我が子が寝ぼけて蹴ってきたりしたときに身を守れるように壁の方を向いて寝ています。

 

以前、先生に「子どもに蹴られてICDが飛び出ちゃって感染症を起こして手術やり直した人いるからねー(だから気をつけてね)」と笑顔で言われてから我が子の寝相が恐怖でしかない。。

 

今、ケアリンクモニタと私の距離が2メートルくらいです。

どうせ病院に行ったらデータ収集状況をチェックされるのでとりあえず放っておこうかなと思っていますが、遠すぎるなら置き場所か寝方を変えないとなぁ。

救急搬送後の入院生活(入院当時の記録)

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覚えているうちに書いとかないと…。

けっこう忘れつつあります。

入院当時の振り返りです。

 

 

倒れてから3週間ほど入院していました。 

ICUに4〜5日、残りは普通の入院室に。

 

案外短い?

病名の特定が早かったからかもしれません。

救急で蘇生して低体温療法に移った時にQT延長→心肺停止が起きたので、入院当日か翌日には先生の中で治療方針が決まっていたようです。

それに、ICD植込み手術は経過が良ければ2〜3日で退院できるので、術後も早いのです。

 

とはいえ人生で初めて1週間以上入院したので長く感じましたね…やることないし。

 

前半はお風呂にも入れず、循環器病棟を出ることもできませんでした。

かなり長い間点滴が外れなかった気がします。

ナースステーションで常時、心電図がモニタリングされていました。

 

行動範囲が、心電計の無線が届くところまでと制限されていたため、歩けるようになってからも病棟から出てはダメということで、ベッドの上にいるか、トイレに行くかくらいしかすることが無い生活。

 

病院の1階にファミマがあるのですが、もちろん行けません。

 

叔母が本をたくさん持ってきてくれたので、ずっと読んでいました。

 

なぜ全て池井戸潤作品だったかは不明ですが笑、

どれも面白かったです。

 

あと、あれです。

ちょうど又吉が芥川賞を受賞した年だったので「火花」を買ってもらいました。

 

読みやすく内容も面白くて、一気に読んでしまいました。

 そして、本当に読書家なんだというのがものすごく伝わってくる文書の巧さに感嘆しました。

 

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

 そんな具合にせっかくゆっくりできる機会を活用しようと読書三昧の日々を過ごしていたのですが、

入院中に困ったのが、心電図モニタリング用の電極が頻繁に外れてしまうことでした。

ゼリー状の粘着テープで止めるんだけど、ずっと付けているとかゆくなる。

寝ている時に無意識に触ってしまうようで、だんだん緩んで外れてしまうのです。

あと、ホルター心電計が案外重くて、ケーブルが引っ張られるのよね。

 

これ、けっこう循環器疾病あるあるだと思う。

 

たぶん1日に5回は外れてたと思うけど自分では気づかないことも多くて、そのたびに看護士さんがすっ飛んで来てくださるので…申し訳なかったです。 

 

幸いにして3回目の徐脈は無く入院生活を過ごしていましたが、特に夜間は脈が遅くなることが多かったようです。

(心電図はナースステーションにあったので自分ではよくわからない)

 

一度、脈を早める点滴を入れたら、体が震えるくらい心臓がばくばくしてしまい「これでいいのか?やばいのか?呼んだ方がいいのかー???」と消灯後の暗い部屋で独り焦っていたら看護士さんが慌てて外しにきたことがありました笑

 

長いこと点滴が外れなかった気がするのは子どもの頃から点滴が大嫌いだったからかなー。

 

最初の頃はもちろん管だらけで、だんだん外れていったけれど1本だけ残されて、一般病室に移ってからもしばらく付いていた気がします。

 細々と生理食塩水が投与されていたような、時々薬を入れられていたような?

 

それでやっと外してもらえたと思ったら、数日後には手術準備でまた針を入れられるという。。

 

 入院患者は圧倒的に高齢者が多かったのですが、

(平均年齢70歳を超えていたのでは…超高齢社会の縮図のようだった)

血管も年齢とともに柔らかくなるそうで。

いちおう当時はぎりぎり二十代だった私の血管はぷりっぷり。

なので、点滴の針がなかなか入らない…。

結局3回目でようやく入りました(涙)

 

嫌いだからいやだとも言えず点滴、採血など繰り返した結果、少しだけ注射への恐怖を克服できたのは収穫だったかもしれません。

 

 

心拍センサー搭載マウス

PC周辺機器のサンワサプライが「心拍センサー搭載マウス」を発売したそうな。

 

サンワサプライ、心拍センサー搭載の有線/無線マウス - PC Watch

 

だれをターゲットにした商品なのだろうか…。

常時計測できるくらい日々マウスを握りしめているサラリーマンとか?

 

ある程度の年齢になると誰しも不整脈は出るようになるというし、案外心拍計測のニーズはあるのかもしれない。

 

だれかアクセサリー感覚で着けられる心拍計作ってくれないかなー?

我が社で作るか?笑

 

同窓会に行ってきたよ

高校の部活の同窓会に行ってきました。

高校生活のほとんどを一緒に過ごした素晴らしい仲間、尊敬できる人たちです。

 

 仲良しなんだけれどなかなか集まれなくて、久しぶりの再会。

なにせ皆、地球の裏側やら日本の中枢やら色んなところで活躍中でして。予定を合わせるのがとっても難しい。子育て中の人もいるしね。そこに今回から障害者(私)という多様性も加わって、ますます面白い繋がりになってきました。

 

SNSでもオープンにしているので皆、私に何があったかは知っているんだけど、あえて聞かれはしなかった。お開きになった後の帰りがけに1人とは話したけど、やっぱり友達でも病気のことって触れづらいよね。

嫌な感じの空気ではなかったの。聞かないことが優しさというか、彼らの受け容れの表明なんだと思う。

 

あえて聞くことで受け容れを表明してくれる人、反対に何もなかったように接してくれる人、どちらでもいいです。

 

唯一、避けられるのだけが寂しい。

 

地球の裏側から一時帰国中の子はもうすぐ帰っちゃうし、子がいる人達はなかなか出かけづらいし、ブラック労働中で忙しい人もいるし笑、次にいつ会えるかはわからないけれど、また必ず集まろうと決意したのでした。

 

いい刺激になる仲間がいるって財産だよなぁ。

朝ごはんが食べられないのは親ゆずり?

#今週のお題「朝ごはん」

 

父は家で朝食をとらない人でした。

毎朝6:30頃には家を出て深夜まで帰宅しない仕事人間。

 

毎日必ずおにぎりとバナナ1本を持って出かけていきました。

 

胃が痛くなるから食べられなかったらしい。

 

私も大人になってからは父と同じで朝食べると胃が痛くなる。

なので会社に着いてから食べます。

パンとコーヒーだったり、スープだったりします。

おしゃれに聞こえますがコンビニ飯です…。

 

理想は早めに最寄り駅に着いて、スタバで朝食をいただきながら一仕事したい。

 

でもねー早めに家を出た日に限って電車が遅れるんですよねー。

 

せめてコーヒーを買って出社するのが今年の目標です。

 

最近の体の不調について

年末くらいからときどきこんな↓症状が起きています。

 

  • 息苦しさを感じる(息がつまる感じ)
  • 首から後頭部が締め付けられる感覚
  • 首の血管が浮き出る
  • むくみ (17.1.15追記)
  • 歩行中にめまいがする(17.1.17追記)
  • 胃腸の不調

 

胃腸は別の問題かも。年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎのせいかな…。

 

上の3つは、入浴中(シャンプー中)や食事中、寝転がったときが多いです。

あと、気分が高揚したとき。スポーツの応援とか。

最近は布団に入ると必ず症状が出るので寝入りが不快です。

その他にも不意に発生します。

仕事を休むほどでもなく、家事もまあできるくらい。

少し座って休憩したい気持ちにはなるけれど。

ゆるやかに断続的に不調です。

 

血圧上がってるのかな?

秋まで服用していたアーチストは血圧を下げる効果があるそうです。

もともと、血圧は低い方だったのですが、体質変わったのかしら?

 

ICDを入れたことによる合併症とかではないといいな。

 

首とか頭に近いあたりが不調なので心配ですが…次の診察まで様子見しています。

エアコンクリーニングを頼んでみた

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ずーーーっと気になっていたこと。

エアコンが、汚い!

※冒頭の画像はクリーニング後です。

 

私、アトピー再発しているし。

我が家には幼児がいるし。

家の空気とか、気にしないとダメじゃない?

…とさすがに反省しまして。

 

ちょうど良いおりに生協でエアコンクリーニングを頼めることを知りまして、年末に利用してみました。

 

申し込み

エアコンクリーニングにつては以前から気になっていたので、まずはネットで業者を探してみました。

しかし、とにかく数が多く、サービス内容も色々あってよくわからない…。

 

そんな時に目に入ったのが生協のカタログ。

生協に加入していないと申し込めないんですけど、こんな感じです。

(たぶんこのページは加入者でなくとも見られるはず)

【くらしのサービス】一覧ページ

 

数万円するのかと思ったら1台1万円強ということで、まずは1台やってみようということになりました。

 

日時予約

生協のカタログで申し込んだら、次の日くらいに業者から電話がきました。

 

業者は各エリアごとに決まっているようです。

 

11月上旬に申し込みましたが、すでに年内はかなり予約が埋まっていて、11月末の日にちになりました。

 

予約の時に聞かれたのはこの3点。

  • エアコンのメーカー
  • エアコン周りの環境(棚などがあるか?)
  • パーツを洗うためにお風呂場を借りられるか?

 

特別な準備は必要ないとのことで、あとは当日を待つだけです。

 

ちなみに電話でメーカーを聞かれた時に、自信満々に「ダイキンです!」と答えたのですが、よく見たらパナソニックでした。

でも、しっかりクリーニングしていただけましたよ!

 

当日

時間通りに(むしろ予定より早く)スタッフのお兄さんが到着。

掃除用具をたくさん抱えてくるかと思いきや、荷物はリュック一つ。

室内にお通ししたら、あとはほぼお任せでした。

  • こちらがやったこと
  1. クリーニングを頼みたいエアコンを伝える
  2. 部品洗浄・水の供給場所を伝える(要するに浴室です)
  3. 我が子が邪魔をしないように遠ざける
  • クリーニングの流れ
  1. 養生…エアコンから半径1.5メートルほどをブルーシートで覆い、エアコンの吹き出し口下部~壁をビニールで覆う
  2. 洗浄用ホースのセッティング…浴室の蛇口から持参のホースを繋ぐ
  3. 部品を取り外し洗浄する
  4. 本体を水で洗浄する…吹き付ける水圧で汚れを流すと、最初に設置したビニールを伝って床に置いたバケツに流れ落ちる、という感じでした。汚れた水は飛び散ることなく流れ落ち、洗浄終了時点でバケツ一杯分でした。
  5. 水分の拭き取り、外した部品の取り付け、用具の片付け
  6. 乾燥(エアコンを25℃の暖房設定にし、2.5時間はそのままにと言われました)

…で完了です。

所要時間は1時間くらいでした。

 

支払い

生協で頼んだので、当日の支払いは無く後日引き落としでした。

 

感想

なんというか、感動しました。

まず、早い。2時間くらいかかるかと思ったら、1時間で終了。

室外機のクリーニングも一緒に頼むともう少しかかるようですが、室内作業が1時間で済むのはストレスも無くいいなと思いました。

 

作業はほぼ全てお任せ(浴室の場所を案内したくらいです)で、しかも今回お願いした業者さんは、作業工程も一つ一つ説明してくれ、終了後には普段のお手入れについても教えてくださったのでとても安心できました。

 

クリーニング前後で何か変わったかというと、ぴかぴかに磨いていただいたので見た目も綺麗になりましたが、なにより「風量」が変わった気がします。

結論、全体的にとても満足です。

 

ちなみに、普段どのようなお手入れをすればよいか聞いたところ「フィルターの掃除だけを、こまめに」とのこと。

市販のクリーナーをプシューは、やめた方がいいそうです。クリーナーを使うなら、使った後に全て洗い流さないと残ったクリーナーの成分自体が汚れとなってしまうのだそう。

 

たしかに、素人が市販の洗剤をプシューっとしただけで綺麗になるならエアコンクリーニングが職業として成り立ちませんよね。

 

理想的な頻度は1シーズンに1回、室外機も一緒にだそうですが、お財布事情とも相談しながら時々お願いしようかなと思います。

年が明けていた

バタバタとしていてブログも書けぬまま年が明けてしまいました。

 

コメントくださっていた方、お返事が遅くなってしまい申し訳ないです。

 

12月は仕事が忙しかった!でも頑張りました。

しかし毎日胃が痛かったです(たぶん精神的なもの)。

 

それから、障害年金の申請が認定されました。

これはいずれ詳しく書きたいと思います。

 

 

病気の方はというと、アーチストをやめたおかげか安静時の脈がやや上がりました。

だいたいいつも48くらい。

40まで下がることはほとんどないです。

 

ただ、ずっと微妙に体調不良です。

仕事も普通にできるし日常生活を送れるんだけども、時々息がつまるというか…。

 

次の通院は今月末なのですが、それまで様子見で大丈夫かな…。

ちょっと不安な毎日です。

 

 

ICD植込み部のビリビリ感、継続中

2週間ほど前に起きた、ICD植込み部の違和感。

続いています。

 

最初は、なんかぶるぶるしている…と思ったのですが、ぶるぶるというより、ビリビリ?な気がする。

 

夫にこの感覚を伝えようと苦心しまして。

「なんか〜体の中でiPhoneが震えてるみたいな」

「炭酸水に手を突っ込んだときくらいのプチプチ感」

 …など伝わりづらい表現のオンパレードでしゃべり続けていたら夫が一言。

「あー、電池なめるとピリピリするよね」

 

…いや、全く共感できない(笑)

 

というか、電池なめたことあるんですかこの人。

 

少年のころになめて「おーピリピリするー」と思ったことがあるらしい。

男の子っつーのは皆こういうことをしているんだろうか?

 

どうやら、「電流が流れる感覚は俺もわかるよ 」と言いたかったらしい。

 

 電池をなめると、電流が流れてピリピリするそうです。

 

つまり、漏電しているんじゃないか?という推理。

たしかに、電気的なビリビリかも知れない。

 

これを書いている今もビリビリしていますし、

なんだか回数が増えている気がします。

気にし始めたせいかもしれないけれど。

 

 

原因も、ビリビリが起きるきっかけもよくわからなかったのですが、

気にしてみると、左腕を動かしたときになる気がする。

毎回ではなく、ちょっと大きく動いたとき。

 

なんか気になるだけで、とくに体調が悪くなるわけでもなく、fitbitの記録もおかしくないです。

でも、違和感たっぷり。

次の診察は1月末です。

 

メドトロニック(Medtronic)のICDなので、何か問題が起きているならケアリンクモニターがお医者さんへアラートを出してくれるはず。

なので、まあ慌てて病院にいくこともないだろうと思っています。

 

ちなみに、鎖骨下の静脈から右心室にリード線を入れて、心臓の内側に刺して止めているそうなのですが。

これが抜けたりすると、結構な音量でアラートが鳴ります。

 

「ピーポーピーポー!」

 

と…。

救急車のサイレン音と一緒のやつです。

なお、停止ボタンはありません…。

街中で鳴ったらものすごく恥ずかしい。。。

 

上司にこのサイレン音の話をしたら大爆笑でした。

いい上司に恵まれました。

この人にはお医者さんと同じくらい遠慮なく病気の話ができるので、心底救われています。

カミングアウト

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今月から、会社に新しい人が入りました。

いつもニコニコして穏やかな素敵な人。

 

私がやっていた仕事の一部を引き継いでくださる方です。

 

さて、新しい人との出会いがあった時に困ること。

 

この人に病気のことを話しておくべきか?

バッグに付けているヘルプマークを外してしまえば、私はごく普通の30代女性にしか見えません。

(30代に見えるかどうかは別として)

 

育児中だから時短勤務とはいえ、仕事の量も責任も皆と同じだし、自分から言わなければ絶対にわからない自信がある。

 

隠したいという気持ちは全く無いけれど、わざわざ言って気を遣われたりしたら申し訳ないなーと思うんですよね。

 

つい先日、私が倒れた日よりも後に入社した子に病気のこと・ICDを入れていることを話したらものすごく驚かれてしまった。

 

彼女にとって、この歳でペースメーカー的なものを入れている人に出会ったのは初めてだったかもしれないし、心臓に病を抱えている人と会うのも初めてだったかもしれない。

 

驚きと困惑と、これからどう接すればいいか混乱したのだと思います。

 

 その時は私の性格を知っている同僚たちが茶化してくれたおかげで「あ、普通に接していいんだ」とわかってもらえたけど、毎回そううまくいくものかどうか。

 

なんて切り出せばいいの?

「実は私、病気で…」←重い。

「実は私、サイボーグで…」←変な人だと思われる 

「去年倒れて入院したんです」←ブラック企業だと思われそう

 

ソフトに、ライトに、のほほんと話したい。

これが難しいんですよね。

話のきっかけを掴めない。

唐突に話し出すとなんか怖いし深刻に受け取られそうだし…。

でも、周りは知っててその人だけ知らないというのもなんか変だし、周りの人から話すことでもないから、やっぱり自分で伝えるしかない。

 

こう、うまーく話の流れを作るしかないですな。

「やだー驚かせないでくださいよー!心臓止まっちゃいますー。本当に止まったことあるんですけどー!」的な感じなら自然だろうか。いや、不自然だな…

 

珍獣みたいなものだと思ってもらいたい

動物でいうと、オカピみたいな…パンダみたいな…コビトカバみたいな。

病人として見るのではなく、この珍妙な生き物はなんだろう?みたいな目で見て欲しいです。

 

死にかけて生き返っちゃった人、体に金属入ってる人、時々バッテリー交換が必要な人…どれを取ってもまあまあ珍しいヒトでしょう?なかなか会えない生き物なんだから、どうせなら面白がってもらいたい。

 

病気だけど「頑張ってる」とか、大変なのに明るく振舞っているとか、そういう見方をされるのはなんか違う。

隔てられている感じがする。

 

面白がるのは難易度高くても(笑)、ごく普通に接してくれるか、気兼ねなく病気のことやペースメーカーのことを聞いて欲しいです。

 

 

それはでも、仲良くなってからでないとできないことだよなあ。

 

 

事実、保育園の送り迎えの時は、ヘルプマークを隠している。

保育園のママたちの関係ってそこまで深くはならなくて、だから変に気を遣われるのも嫌だなーと思って。

 

(話は逸れますが、小さな子どもがいる母親って、道端にママチャリ停めて日々井戸端会議を繰り広げているイメージを持たれたりする。

 

それを保育園建設の説明会で「建設反対理由」として上げられたりする。住民の通行の邪魔になるし、ウルサイって。

 

でもね、保育園に子どもを預けている母親にはそんな時間ないのよ。

 

朝は急いで会社に行かないとならないし、帰りは少しでも早く帰ってご飯・お風呂・保育園から持ち帰った汚れ物の洗濯をしないとならない。

時々は、子どもが寝た後に、終わらなかった仕事の続きをやったりする。

 

仲良しのお母さんはいるけれど、それぞれ違う仕事をしているからお迎えの時間が合わないことがほとんどだし、たまに会えてもすぐに「じゃあね!」といって家路を急ぐ。

これが保育園に通う親の実態です。)

 

趣味を話すように病気の話がしたい

話を戻すと、病気のことを人に話すのって本当に難しい。

なぜかと言うと、世の大多数の人は潜在的に「人は健康なのが普通」と思っていて、病気や障害がある人は「特別」で「特殊な存在」だと無意識に区別しているんだと思うんですよね。

悪意なく無意識に、そういう空気が作られている。

 

こちら側からすると、そんな空気の中で病気の話をするのは気がひける。

 

 ただ、少しずつその区別は無くなりつつある気もしていて。

 

例えば、視力が悪くて眼鏡をかけている人を、日本では誰も特別だと思わない。

左利きも、昔は矯正されたり珍しがられたけれど、今はだいぶ寛容になってきた。

 

 右手より左手の方が器用な人もいるよね、視力が悪くても眼鏡で補えばいいよね、みたいな許容力。

 

これがもっと広がって、心臓が止まりやすい人もいるよね、ICD(ペースメーカー)で補えばいいよね、と受け容れられる世界になるといいなと思います。

 

そしていつかは、出身や職業、趣味の話をするように、

「やあ、僕ボブ。仕事はエンジニアで趣味は料理、QT延長症候群っていう病気で突然心臓が止まっちゃうから、ICDを体に埋め込んでるよ!よろしく!」

みたいな会話が普通にできる世の中になればいいのになー。

 

 

…ボブって誰だろう。