親知らずを抜くのも一苦労
ただの親知らずを国立病院で抜くことになってしまったという話。
ICD手術後、生活上の注意点をいろいろ言われたのですが、その一つが「歯を健康に保つこと」でした。
虫歯菌が歯から血液を通って体に入ってしまうことがあり、感染症のリスクが高まるから、だそうです。
わかってはいるけれども、歯医者に通うのって結構面倒だなーと思って行っていなかったのですが、さすがにまずいかなー?親知らず横向きに生えてるしなー?と思って、行ってきました。
引っ越してきてから一度も歯医者さんに行ったことが無かったので、ネットを駆使して評判のいい歯医者さんを探して予約。
今の時代はネットで予約できて便利ですね。
幸い虫歯は無く、昔治療した箇所のメンテナンスで済みそうなのですが、親知らずだけ大袈裟なことに…。
問診票。
- 持病はありますか?
→はい。病名:不整脈(ペースメーカーを入れています)
- 現在他の病院に通院していますか?
→はい。病院名:◯◯
という風に書いておいたら、先生に色々聞かれ。
私 「正式名はQT延長症候群です」
先生「え?」
私 「心拍のQからTが延びてしまうやつで…」
先生「口腔外科専門だからわかるんだけど…PQRSTの?」
私 「はい、QからTが延びちゃうんです」
先生「えー初めて聞いた笑 なんか違和感感じて病院に行ったの?」
私 「いえ、自宅で心肺停止で倒れてて」
先生「えー!笑」
お医者さんとこの話するの好きです。
遠慮せず質問してくれるし、面白がってくれるので。
一般の人はなんか遠慮してくるからつまらないのです。
それで、なぜ国立病院(持病のかかりつけ病院)に行くことになったかというと…
- 親知らずを抜くときの治療器具の中には、ペースメーカーにとって良くないものがある
- 一般的には、今回の治療で使う
- ここで治療できるけど、主治医の先生に症状のことや気をつけることなど、お手紙を書いて、お返事をもらって…とやるととても時間がかかる
- 親知らずの隣の歯が虫歯になっていそうなので早く抜いた方が良い
- かかりつけの病院が近いし、同じ院内なら口腔外科と循環器科の連携もできるだろうから、そうしたら?
ということで、安全を優先することになったためです。
普通の治療はこちらの歯科でやっていただけるし、抜歯後のケアもやってくれるとのこと。
というわけで、ただの親知らずのために大きな病院のお世話になることになってしまったのでした。
早く抜いておけば良かったな…。
発症から1年、8割方普通の生活ができているのですが、ICDを入れたことで、こういう細かいところで不便があります。
子が今シーズン1回目の胃腸炎になりました
胃腸炎の季節がやってきましたね。
我が子、昨年(0歳)もこのくらいの時期にかかりました。
そして私はうつされました…。
土曜の夜に発症したのですが、脱水症状が怖かったので日曜に病院に行くことに。
そんな時に役立つのが、東京都の医療機関検索システム「ひまわり」です。
東京都医療機関案内サービス“ひまわり”|東京都内の医療機関をさがせます。
2000年代のデザインなのでもちろんスマホ非対応…。
ですが、診療科目ごとの検索も、曜日時間帯ごとの検索もできるのでけっこう便利です。
熱は全く上がらず、ひたすらマーライオンという初めての症状でした。
もうほとんど元気です。
昨年は2回だったけど、今年は1回で済むといいなー(切実)
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」
1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?
2.ブログ名の由来を教えて!
3.自分のブログで一番オススメの記事
4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと
自分が病気のことを書いているので、闘病中の方やそのご家族のブログを読む機会が増えました。
病気になるということは、どんなに前向きに生きようとしたってやっぱり苦労はあるし、辛い思いも嫌な思いもします。
それでも、泣いたり笑ったりしながら生きている人がこんなにたくさんいるんだと、その方々のブログを読んで勇気づけられています。
5.はてなブログに一言
飽きっぽい私には珍しく続いています。
自己最長記録更新するぞー。
えいごであそぼ with Orton
たま〜にEテレで放送される「えいごであそぼ with Orton」になぜか我が子がどハマりしています。
いつものEricが出てくる「えいごであそぼ」とは内容も出演者も違って、メインキャストは厚切りジェイソン(Dr. Jason)。田中理恵さんが体操のお姉さんをやっていて実にエレガントです。
Phonics(フォニックス)をメインに番組構成されていて、ジェイソン博士が子どもたちに英語の発音を教えてくれます。
Phonicsは英語の文字と発音をリンクさせて覚えることで、文字を見たときに読み(発音)・書きができるようになる…というメソッドで英語圏では一般的な英語教授法です。
5年くらい前に英語指導員(J-SHINE)の資格を取ったときにこの方法を教わって、以来自分の英語学習にも結構役立っています。
えいごであそぼ with Ortonはお試し放送なのか、「a」の発音の回が繰り返し再放送(祝日に放送されることが多い気がします)されています。
おかげで「りんご」は言えない我が家の1歳児はほぼ完璧に「apple」を発音できるようになりました笑
たぶん録画を100回くらい観てさすがにaは飽きてきたので、早く新作を放送してくれないかなーと期待する毎日です。
なぜか私、厚切りジェイソンとは遭遇することが多く、街中でお見かけしたり、たまたま旅行先で通りがかったイベントのゲストに来ていたり、なにかご縁があるのでしょうか?
我が子は彼がテレビに映ると、「あ、appleらー!」と大喜びしています^ ^
循環器科に行って胃薬を処方される
忙しくてブログを書く暇もない今日この頃です。
業界の繁忙期が11〜12月なので、準備やら何やら奔走しています。
今年から管理職的なものになり(育休復帰したばかりの病人に任せるなんてほんと度胸あるなと自社ながら思う)、その上なりゆきで全然業務内容が違う他の部署を1人で兼務しているので、もうわけがわからない状態でとにかくできることをやり続けてはや半年。
そりゃあ胃痛くらいおきますわな。
昔、逆流性食道炎になったこともあり、ストレスが胃にくるタイプのようです。
それでこの前の診察で先生に「調子はどうですか?」と聞かれたので、素直に
「胃が痛いです」
と答えたら、うん、たぶん(心臓の病気とは)関係ないね笑、ストレス?仕事忙しいの?と言いながら胃薬を処方してくれました。2ヶ月分笑
先日一度、電車の中で立ち上がれないくらい胃が痛くなり、冷や汗が止まらなくなったことがありました。
後でfitbitを見たら、その時間に心拍が急上昇していて、ICDが作動するギリギリくらいまでいっていたので、ただの胃痛とあなどれないのかも知れません。
この体でそうまでして働く必要はあるのか?と思うときもあるけれど、仕事中毒なのでやめられないんですよねー。
今日も、胃と心臓の調子が良くなることを願いながら仕事行ってきます。
本心(遺伝子検査して良かったこと)
ちょうど一昨日が、ICD植込み手術を受けた日。
この間の診察で見た、バッテリーの残りはあと10年。
これをいかに縮めないかが、勝負。
さて、先日の遺伝子検査、予想外の結果にはしゃいでしまいましたが…
同時に、心から安堵していました。
私が要因となる遺伝子を持っていないということは、家族にも無いのだ。
息子に遺伝していないのだ。
このことが、どれほど嬉しいか。
結果が出る前は、遺伝性だとわかったらいつ息子に検査を受けさせようか…とか、いろいろ考えていました。
発作が起きたら死んじゃうかもしれないから。
進行性の病気だったら、遺伝子検査を受けることをもう少し躊躇したかもしれません。
でもこの、QT延長症候群は、発症と死があまりにも近い。
その代わりに、予防策を講じればかなり元気な状態で、長い間生きられる。
もちろん、ICDを植えればできないことが増えるし、運動も制限される。それが苦痛な時もある。
でもね、命があるのと無いのでは大違い。
今回検査で遺伝性と判明しなかったことで、息子が検査を受けることは無くなりました。
受ける意味がなくなった、の方が正しいかも知れません。
今の医学では発見されていない原因で私の発作は起きており、その原因は、もしかしたら未発見の遺伝子要素かも知れません。
そう考えると息子が発症しない保証は無いのですが、今はどうしようもない。
だったら余計な心配はせずに、今はのびのびと成長してほしいです。
遺伝子検査の結果が出た
出ました。
いや、出なかった?
今日の診察で、待ちに待った遺伝子検査の結果を教えてもらったのですが、なんと…要因となる遺伝子が見当たらなかったそうです。
ということで、「結果は出たけど出なかった」というややこしい状況になりました笑
予想外の展開すぎて、先生の説明を聞いてからニヤニヤが止まりません。
原因不明とか、面白すぎる。
人間の叡智もまだまだですね。
以前も書きましたが、QT延長症候群の原因は大きく分けて2つあることがわかっています。
「遺伝」と「投薬」。
私は該当する薬を飲んでいないので、前者だろうと考えられていたのです。
ところが、今回、最先端の検査をしてみても、今わかっている要因遺伝子のいずれにも該当しなかったのだそうです。
発症した時に、実際にQT延長は起きているので、診断としてはQT延長症候群で合っているのですが、原因は不明のまま。
将来医学が進歩したら、何かわかるかもしれないけれど、今は経過観察するしかないということです。
今日の診察では、遺伝子検査の結果を踏まえて服薬をやめることになりました。
遺伝性の方はⅠ型、Ⅱ型などいくつかのタイプに分かれていて、型によって効果的な薬(β遮断薬というそうです)があり、私はⅡ型と予想されていたので「アーチスト」という薬を飲んでいたのですが、Ⅱ型ではないことがわかったためです。
これに合わせてICDの設定も変更しました。
心拍が50回/1分を切るとペーシングされる設定になっていたのを、40に緩和。
薬の副作用で脈が遅くなることがあるため、そして私はもともと徐脈性不整脈のため…という根拠での設定だったようですが、薬をやめたので、ちょっと設定を緩めてみるようです。
ペーシングは1日の内7%くらいの割合で発生していたそうです。
Fitbitの記録を見ても、夜間は42〜48回/分になっていて、恐らく、毎夜ペーシングが作動して50近くまで戻されるのを繰り返していたと思われます。
この数字が変わるのかな?
次は年明けの診察です。
来月あたりから仕事も忙しくなるので、体に気をつけて元気に来年を迎えるぞー。
Fitbitの心拍計 (2016.10.7のデータ)
5月に購入したFitbit(ウェアラブル活動量計)ですが、一応継続して使っています。
夏場は暑くて、主に夜間だけ着けていました。
暑い時期は着用部分が蒸れるのが難点ですね!
シリコン製?ラバー製?材質上しかたないのですが…。
あとは、夏は腕にバングル着けたかったし…。
私にとって主な目的の心拍は、写真のような感じに記録されます。
この日は夜間の心拍がけっこう低めです。
40切るとペーシングが作動する設定だった気がするので、寝ている間にピコンピコン動いてたのかも知れません。
ちなみに180を超えると、ドカン!の方が作動します。
こんな風に記録に残っていることで、なんとなく安心感を感じていたりします。
Medtronicのケアリンクモニタでリアルタイムに見られれば1番いいのですが。
それをやると電池の消費が激しくなってしまうんだろうな。
バッテリー交換(ドラえもんみたい…)周期は長い方がいいですもんね。
2時間かからないとはいえ、手術ってのはそれなりに大変です。
術後、めちゃくちゃ痛かったし…。
(誤解のないように、先生の手技は大変素晴らしかったです)
涼しくなったのでもう少し真面目に着用して、心拍の推移を観察しようと思います。
ちなみに、スマホの言語を英語にしているので英語表記になっていますが、ちゃんと日本語対応していますよ。
ケアリンクモニタ
Medtronic社のICDを入れています。
体内に本体が入っている他に、体外にもこんな装置があります。
ケアリンクモニタと言います。
私はスペースマウンテンと呼んでいます笑
ペースメーカー入れちゃったので、スペマンにはもう乗れないんですけどねー。
並ぶだけ並んで最後のエスケープから出てこようかな笑
そんなスペマンことケアリンクモニタは、体内のICDが24時間365日記録している心拍やイベント(ペーシングや除細動)のデータを、寝ている間に受信します。
ケアリンクモニタに送られたデータは、携帯電話回線を通して主治医のところに届きます。
正確にいうと、データはまずMedtronicのデータベースに送られて、そこにお医者さんがアクセスして見られるようになっているようです。
データはMedtronicでの研究にも使われているんだったかな。
写真では子どもにいたずらされてエラーが出ていますが笑、設定は簡単です。
退院後に自宅にキットが届いて、コンセントに挿し込んだらあとはIKEAの説明書並みに直感的にわかるガイドに沿って設定するだけで、患者側の操作は完了です。
普段は何の操作も要りません。
ちなみに通信料はMedtronicの負担だそうです。
この装置で集められたデータを定期検診の時に先生がチェックして、イベントが○回起きてるとか、ちょっと設定変えておくか〜とか、いつも何やら先生同士で盛り上がっています。
毎日データが収集されていると思っていたのですが、お医者さんが設定したタイミングのみ送信が行われるようです。
私の場合は数ヶ月に1度、夜間に送信される設定になっています。
(なので、ベッドサイドに置いてねと言われています)
たぶん、送受信するとバッテリー消費するからなんでしょうね。
もちろん、重大な事態が起きるとアラートが送信されるようになっています。
スケジュールされた日にICDからデータ送信されなくても、次のタイミングで送られるようになっているので、旅行などに持っていく必要はありません。
この装置でデータを見ることはできないため、家ではただのオブジェと化しています。
データの最終送信日が変わると、「お、ちゃんと送られたな」と思うくらいでしょうか。
ですので、検診の日はどんなことが起きたのか、起きずに済んだのか、ドキドキです。
参考に、メドトロニック社のwebsiteも載せておきます。
ICD植込みを医師から勧められた日(入院当時の記録)
発病から1年経ちましたので、そろそろ当時の事をまとめておこうと思います。
でないと忘れそう・・・。
意識が戻り、ICUで身内と面会。
夫、実家から駆けつけてくれた妹、仕事を終えて来てくれた伯母。
母、息子(実家で母が預かってくれていました)、義父。
実父は仕事で遠方にいたため、遅れて週末に再会。
実父、愛娘が倒れたのに帰って来てくれなかったぜ…。
本人いわく、電話で一命をとりとめたと聞いて、大丈夫だろうと思ったらしい。
まあいいんです、生きてまた会えたんですから。
目が覚めて当日か、翌日に挿管が抜かれて話ができるようになりました。
(若干記憶がぼんやりしていますが)
そのあたりで覚えているのが、2つ。
内科の先生が様子を見に来て、
「あ、しゃべってる」と呟いたこと(笑)
記録上は20分も心臓が止まっていたらしいです。
なので、脳がどんな状態になっているかわからなかったそうで。
実際、入院中に高次脳機能障害の検査をたくさんやりました。
そんな状態だったので先生が驚いても無理はないのかも。
それほど深刻とは、当時の私は知る由もなかったのですが。
それから、相当に頭がぼーっとしていた記憶があるので、たぶん意識が戻ってすぐ。
主治医の先生がやってきて、病状を色々説明されて、
「手術をしないことには、ちょっと退院させられない」
と言われたこと。
(私まだそういう難しい話聞ける状態じゃないです先生…)
と思いながら、適当に「はい、はい」と答えた気がします。
たしか、今胸に入れているICDの本体を見せてくれたような。
後から記憶を整理して理解できたけれど、当時は、
「わお、手術っすかー。なんか大変なことになってるわ」
くらいの感想しか抱けなかった。
人生初のICU、人生初の挿管。
倒れたらしいが記憶になく、体中に色々繋がれていて動けない。
そんな状態でしたので。
回復するにつれて、少しずつ状況を理解していきました。
改めて説明を聞いたり、毎日の診察で少しずつ。
何本管がつながっていて、それは何のためか?
脚に巻かれているのは何か?(血栓を防ぐために空気圧をかける装置でした)
横に置かれているモニタは何を意味しているのか?
それを少しずつ理解する…前にいきなり「手術!」とか言われて(笑)
ぼーっとしていたとはいえ、
うろたえず、泣きもせず聞いていた自分をちょっと褒めてもいいかな?
もちろんそんな状態のときに手術に同意はできませんので、後日改めて。
説明・同意・サイン・準備・手術と続きます。